みなさんこんにちは。大和鋼管工業株式会社の操業最適担当の北郷(ほんごう)です。
ニュースや様々な企業の取組みで"DX"という言葉を目にした事はありませんか?
今回は世の中でDX人財が求められる背景と、私たちが製造面でのDXの一環として進めているSmart Factory Solution(SFS)の取組をご紹介します。
DXとは?
"DX"とはデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の事で、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という仮説で、企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」という意味合いで用いられています。
ここで「略語なのに"X"はどこから来たの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、"Transformation"の"Trans"には"交差する"という意味があるため、英語圏では交差を1文字で表す"X"を用いて略す事が多いそうです。
ここで"DX"を理解するうえで気をつけたい事は、今迄使われて来た"IT化"とは異なる事です。
IT化とは「情報技術やデジタル技術を活用することで、アナログな作業やツールをデジタルに変換して、業務効率化やコスト削減を目指すこと」を意味し、企業の場合は主に"生産性の向上"を目的としてITを導入する事を指します。
一方で企業の"DX"はこの取組を更に広範囲に広げ深める事を意味しており、企業が社会に対し”為になる”製品やサービスを提供する事を目的とし、あらゆる面で"IT化"や"デジタル化"を行う事を含んでいます。
DXの人財が求められる背景
私たちが考えている"DX人財が求められる背景"には、先ず日本の少子高齢社会があります。総務省によると日本の人口は2004年をピークに、今後100年間で100年前(明治時代後半)の水準に戻っていくと予測されています。
更に2004年当時20%未満だった高齢化比率は2030年には3割を越え、2050年には4割近くに到達するとされています。
つまり更に深刻化する少子高齢社会社会を支える為にも労働生産性向上の為のDXが必須であり、それを担うDX人財を如何に育てるかが鍵になります。
一方で新型コロナウィルスによる影響により、DXの取組は大幅に加速する事になりました。
株式会社電通デジタルが行った"日本における企業のデジタルフォーメーション調査 2020"によると、DXに着手している国内の企業は2020年度の時点74%となっており、2018年度と比較するとおよそ10%増加しています
リンク:株式会社電通デジタル 日本企業のDXはコロナ禍で加速するも推進の障壁はDX人材の育成(2020年12月18日発表)
またDXに着手している企業のうち50%の企業が、新型コロナウィルスによる影響で「推進スピードが加速した」と回答していて、従前から推進していたDXの必要性が一気に増している事が分かります。
一方で、DX推進の障壁になっている項目については2018年度と2019年度では、"投資コスト"が一位でしたが、2020年度には"デジタルやテクノロジーに関するスキルや人材の不足"が一位となりました。
つまりこれらから、新型コロナウィルスによる影響でDXに着手する企業が増えている事と、DXの必要性が高まり企業が積極的に人財や設備に投資を行なっている為、多くの企業でDXの人財が求められていると考えます。
私たちの製造DXの取組
私たちは昭和07年の創業時からパイプの製造を行なっており、今まで培ってきたパイプの製造ノウハウをIoT/BIG DATA/AI等を活⽤してより進化させるSmart Factory Solution(SFS)の開発に取組んでいます。
具体的な取組の一例を挙げると、パイプ一本一本に対して材料のみならず生産に関わる全ての情報をトラッキングする"パーフェクトロットトラッキング"という仕組の開発があります。
従来のロットトラッキングは出荷の荷姿とおなじ束単位で材料を中心に行なわれ、生産情報も限られていましたが、
更に温度や電力等の製造工程のBig Dataと結び付け傾向を分析する事で、人手を掛けずに"不良率の低減"や"品質の安定化"を行う事が可能になり、お客様により安全/安心なパイプを手頃な価格で提供する事に繋がって行きます。
ここで紹介した"パーフェクトロットトラッキング"はほんの一例で、この他にも様々な"DX"の取組が具体的に進んでいます。
しかし此等のプロジェクトに関わる仲間は必ずしもITやDXの経験者や専門家ではありません。大和鋼管は国内外のIIoT/BIG DATA/AIの大手やベンチャー企業と連携しながらDX人財を育てる事に力を入れています。つまりヤル気や興味があれば十分です。
私たちと一緒に製造DXに取組みたいと興味を持った方やもっと詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、以下のフォームより気軽にお問い合わせ下さい。
まとめ
今回はDX人財が求められる背景と私たちの製造面でのDXの取組一例であるパーフェクトロットトラッキングの取組をご紹介しました。
もし製造DXに拘らず大和鋼管の取組や人財育成に興味を持った方が居れば、火曜日/木曜日に新卒者向けのWEB会社説明会も開催していますのでお気軽にご参加ください。既にリクナビに登録している方は以下のリンクより申込を宜しくお願いします。ありがとうございました。
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