みなさんこんにちは。大和鋼管工業株式会社安全・操業最適担当の北郷(ほんごう)です。
みなさんは製造業で働く際に何を最も重視すべきだと思いますか?
私たちは社員一人ひとりの命と体を事故や災害から守る"安全"を最も重視しています。
その為入社時には、新卒採用/中途採用に関わらず、必ず安全研修を実施しており、座学で安全・安心の基礎知識を身に付けると共に、危険体感研修という特別な取組で安全への経験不足を補う取組を行っています。
そこで今回はその"危険体感研修"についてご紹介します。
危険体感研修とは
”危険体感研修”とは現場作業に潜む危険を疑似的もしくは視覚的に体感する研修のことです。
危険を口頭で説明するだけではその怖さや恐ろしさを伝える事は不十分です。”危険体感研修”ではもし不安全な行動をした場合に実際はどうなるのかを、安全を確保した上で実際に体感することができる様になっています。
具体的な危険を擬似的に体感することで安全への感度や感性を向上し、危険を適切に避けることのできる能力を養うことで、労働災害を未然に防ぐことが”危険体感研修”の目的です。
危険体感研修導入の経緯
日本では、高度経済成長期に危険物を扱ったり、危険な場所で作業、重労働により労働災害が多発しておりました。
1972年労働安全衛生法が設定され、現場の設備や環境及び作業方法の見直し・改善が積極的に行われた効果により、その後労働災害は年々減少傾向になります。
しかし死傷者数に関しては2009年より緩やかに増加傾向に入っています。
リンク:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 労働災害による死傷者数、死亡者数https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0801.html
その原因は定かではありませんが、労働災害が減少した事で現在では危険を実際に経験したり見たり耳にしたりすることが少なくなり、何が危険なのか何をすると危険になるのかが分かりにくくなってきてる事が想定されます。
そして2014年に私たちの本社工場で発生した事故をきっかけに、それ迄も積極的に取組んでいた安全管理/教育を総合的に見直し、より強化する事となり、2016年には本社工場内に危険体感施設を設け、自社の危険体感研修を行うと共に他社にも提供を行う体制になりました。
危険体感研修の様子
私たちの危険体感施設では現在10種類の危険を体感することができますが、今回はその中の2つを紹介させて頂きます。
①回転体巻き込まれ体感
製造業の事後原因No.1である「巻き込まれ」を体感している様子です。
「ローラー巻き込まれ体感」ローラー高速運転により、手や身体が一瞬で一気に巻き込まれる危険、「シャフト巻き込まれ体感」では、高速回転により突起物が見えなくなり布が巻き込まれる危険を体感することができます。
②ハンドグラインダー スイッチ切り忘れ体感
ハンドグラインダーは金属を削ったり、研磨、切断する工具です。スイッチを入れると砥石が高速回転し、急な反動により誤って砥石が手などに触れてしまうと怪我をしてしまいます。
また、スイッチを切り忘れてコンセントに差した時に、どのような危険があるのかを体感することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私たちの会社では社員が毎年の誕生月に”危険体感研修”を実施し擬似的に危険を体感する事で、見慣れている現場に潜んでいる危険を”怖い”と思う感覚や、常に”安全最優先”を忘れないように自己管理し仲間に声掛けができる様に取組んでいます。
そして私も常に安全最優先を意識し”0災害の追求”を徹底していきます!ご安全に!
足場管という安全を確保する製品を製造し、その製造現場でも”0災害の追求”に取組んでいる我々ですが、22年卒の採用も継続して行っています。採用情報について詳しく知りたい方は、以下のリクナビのサイトから確認をお願いします。ありがとうございました。
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